見るなー!

 自分の行動の背後にある思惑、意図、打算、欲望、そういったものを見透かされると、何で衝撃を受けてしまうんでしょうね。どうしようもなく恥ずかしくなってしまって、消え入りたくなります。私がこの日記で、くどいくらいに自分の内面を書いてるのは、見透かされるのが怖いから、それに対する予防線として、最初から自分で開陳してる、という部分があります。自虐的なことを言うのもその一環。

 何なのかなー。なんで看破されると辛くなるんでしょうねえ。相手の手のひらの内、向こうが上でこっちが下、みたいに感じられて屈辱的だからなのかなあ。わからん。

 他人の内面を見透かす(見透かしたつもり)になるのはいいんだけど、それをあんまりはっきり言うのって、何かちょっと下品じゃなくって? と思うのは、私が見透かされたくないからその反動かしらー。

 いつかも似たような事を書いた覚えが、と思ってたら、三年ちょっと前に、

 中二病高二病となんかそのへんのメタゲームっぽい対立が終わらないのは、自分がされたら嫌なことを他人にしたがる年頃だからだと思いました。
 何をされるのが嫌かって見透かしたようなことを言われるのが嫌なので、『お前中二病(笑)』とか言われると頭に血が上ります。でもその一方で他人を見透かしたことは言いたいので、『高二病乙』と言い返したりまた別の人には『中二病(笑)』と言ったりするのかなあとか。
 普段は『他人の嫌がることはしない』を守っているようでも、『指摘』とか『議論』とかのオブラートに包まれてると、自分でも気付かず衝動全開になってしまう恐怖。


「あのさあ……きみらの年代にとって、そうやって、人を見透かしたようなことをいうのが一番楽しいってのはよく分かるんだけど、さっきからまるで的外れだよ」
                             『ヒトクイマジカル』より

って書いてました。