お前真面目なんじゃなくて要領悪いだけだろ

駄目な俺の補足的な。読んでなくてもいいですけど。


 自分の駄目アピールをしてそれが誠実さの表れだと思ってる人たちは、っていうか私は、要領の悪さを誠実さや真面目さだと勘違いしてる気がします。生きるのに不器用な俺と、器用なあいつらでは、俺の方が一生懸命だ、みたいな。当たり前のことすら頑張らないとこなせない人間と、より有益なことへ努力を分配できる人間、どっちの方が人に必要とされるかなんて比べるまでもないのに。

 大体、誠実さを売りにしてるということは、世の中の他の大多数は誠実じゃあないと思ってるってことですよね。どうなのかなあ。日陰を歩いて生きてきたから、日向の奴らはズルをしてる、と感じてしまうんだと思うんですが、果たしてその認識は正しいのか。実際には日向の人間も日向にいるなりの努力をしてるんでしょうけど、その努力が日陰からはよく見えない。逆光がまぶしくて。

 でも、何ら自分に美点がなくて世の中の奴らは自分と同じかそれ以上に努力していてそんな自分を受け入れてくれる人なんかいるわけなくて、それでも、どこかしら自己肯定しなきゃ生きてけないしなあ。その無理な自己肯定を否定することは、私はできないなあ。