私には彼女がいた

 私は奴隷を一人(一つ? 一体?)持っていた。今はもういない。世界的に有名な牛ジョークのパロディではない。それは美しい、間違いなく私よりも美しい女だった。私より二歳年上で、私の言うことは何でも聞いた。もっとも私はそこそこ優しい女主人だったので、極端に過酷な命令をしたことはなかったが。
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弟と姉の1の問答――誰にでも優しい人

「おはよう姉さん」
「おはよう、愛しの弟」
「休日に朝早く起こしたこの会話のセッティングは何?」
上遠野浩平さんの『私と悪魔の100の問答』、にインスパイアされたぴよらっとさんの『ぼくと先輩の100の問答』(http://d.hatena.ne.jp/piyorat/)、のパクリよ。可愛い弟と二人で何かについて語り合おうと思って」
「簡潔でぶっちゃけた説明ありがとう。……じゃあ、何か議題が?」
「ええ。早速だけど、あなたは、『誰にでも優しい人は、誰にも優しくない人と一緒だ』という言葉をどう思う?」

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繋がることなく触れあうために 2

 黒のココルさん(http://blackcocol.seesaa.net/)で配布されている、伺かのゴースト『only friend』の18禁二次創作SSです。性描写と、僅かな暴力描写があります。36000字強です。
 『only friend』、或いは伺か自体を知らない人でも最低限は読めるようにしたつもりです。配布サイトでプレビューが公開されているので、それをちらりと見てからだとキャラの外見がイメージしやすいかもしれません。もちろん、ちゃんとDLしてからの方が楽しめると思います。

http://d.hatena.ne.jp/runa_way/20110322/1300796533 の続きです。

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繋がることなく触れあうために 1

 黒のココルさん(http://blackcocol.seesaa.net/)で配布されている、伺かのゴースト『only friend』の18禁二次創作SSです。性描写と、僅かな暴力描写があります。36000字強です。
 『only friend』、或いは伺か自体を知らない人でも最低限は読めるようにしたつもりです。配布サイトでプレビューが公開されているので、それをちらりと見てからだとキャラの外見がイメージしやすいかもしれません。もちろん、ちゃんとDLしてからの方が楽しめると思います。
 文字制限に引っ掛かったらしいので、二分割です。

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≪マーガレット2011≫木田峰よるべエピローグ

 ステッパーズ・ストップ主催の参加型ゲーム、マーガレット2011(http://www.geocities.jp/steppersstop/other/event_m2011.html)に参加した私のキャラ、木田峰よるべのエピローグです。
 マーガレット・ハンドレッドhttp://www.geocities.jp/steppersstop/other/event_m100.html)に参加したキャラクターとも少し関連があります。



『たったひとりの愚かなやりかた』


 負けた。
 生半な負け方ではなかった。
 勝率0割。
 0の半分は0で、0の二乗は1だったはずだが、0割はたしてもかけても0だった。
 一人くらいには勝つ可能性もあるな、と思っていないでもなかったが、そんな馬鹿はいなかった。
 自分と同じ構成をする阿呆が零組あたりにいないか、トチ狂って導来剣+咲火剣なんてする奴がいないか、若干気になっていたが、これもいなかった。それが良いのか悪いのか。傷つけられずに済んだのは素直にほっとしたが、1ポイント焼かれていたらもっと台無しにできていただろう。
 そして、木田峰よるべがいじめていて、よるべを怨んでいて、よるべを殺すために戦闘祭に参加した生徒は。
 参加者を見ればわかるだろう。
 そんな生徒も、いなかった。
 そう、いなかったのだ。
 はじめから、どこにも。



 木田峰家は、現在、経済界で小さくない位置を占めているが、いわゆる一代での成り上がりである。
 木田峰家当主、即ちよるべの父は、貧しい身の上から実力で己を鍛え、緋森高校に入学、その環境を最大限に生かし、学習し、交流し、利用し、現在の立ち位置を作り上げた。
 必然、彼は緋森に強い執着を持ち、評価をしていた。
 彼の娘たちは、少なくとも中学までは、生育環境的に剣を扱うことを許されていた以外は、ごく平凡、或いはそれ以下の能力しか見い出されていなかった。しかし、彼の影響力で緋森にねじ込まれた。
 姉、木田峰しだき。二歳下の妹、木田峰よるべ。銀の髪と緑の瞳をした姉妹。
 先に入学したしだきは、もちろんVIPクラスである1年1組に振り分けられた。父親とその周囲からは、父の古巣で、血と才能が目覚めるなりなんなりして、羽化することを強く期待されていた。学校側からも、緋森に、1組に相応しい生徒であることを望まれた。
 冗談ではなかった。そんなにうまくいくわけがなかった。
 しだきは、見事に落ちこぼれた。そして歪んだ。
 緋森ばかりが悪かったのではないかもしれない。元々、しだきは僻みっぽく鬱屈を溜めこむタイプの人間ではあったから。
 それでも、よるべは以前のしだきが好きだったし、しだきもよるべには基本的に(時折ヒステリーを起こすことはあったが)、親しく接してきた。厳しい父親と存在感の薄い母親の下で隠れるように、二人は愛しあっていた。
 だが、緋森に入ってしだきは変わった。
 まず、笑わなくなった。陰鬱な表情を動かさなくなった。まれに必要にかられた時などは、口の端を上げることはあったが、それは顔を歪めただけのようで、笑顔には見えなかった。人間でありながら、不気味の谷に落ち込んだようだった。
 それから、あらゆる他人、よるべにまで、澱んで恨みがましい、塩基性溶液のようなぬるりとした視線を向けるようになり、その癖妙に自信なげで憶病になった。
 その変化を、中学生のよるべは間近で見つめ続けてきた。
 違っていくしだきを、助けたいとは思った。でもそんなの、どうしたらいいのか分からなかった。愚痴を聞きでもすればよかったのだろうか。けれどよるべがそうしようかと思った時には、しだきは周囲に対して、溝を作っていた。よるべに勇気があれば飛び越えられたのかもしれない。しかし、そんな都合のいいものをよるべは持っていなかった。よるべは武器を持たない。押し付けられて不器用に振るう剣以外は。
 愛する者が突然失われることと、徐々に壊れゆくこと、どちらが辛いのかは、よるべは分からない。よるべは前者を経験したことがないから。でも少なくとも、後者でもよるべには耐えきれないほど辛かった。怖かった。理解できなかった。
 そして、自分も近く緋森に入学させられる未来に、震えた。
 自分は緋森に入りたくない、と、決死の思いで、遠まわしに父に伝えた。言下に拒まれた。しだきは出来が悪いが、お前なら大丈夫だろう、信じているぞ、と言われた。父はある種親バカだった。微笑ましさなど欠片もなかったが。



 姉のしだきに、再び変化が訪れた。
 二年次、修学旅行、希望世界事件。
 端的に言って、しだきは、アリス・シンガブロッダに命を救われた。
 しだきがその時、その後、何を思ったのか、よるべは知らない。
 想像はした。世界全てを憎んでいたようなしだきとは言え、恐怖しただろう。助けられて安堵もしただろう。だが、それ以上は? 自分を受け持っていた教師が殺されてどうしたろう。憎んでいた相手に、完全無欠の主人公のように、命を救われたらどうなるか。恐るべき強敵、けれど他の生徒の命を何人分か、たとえばしだきの命を犠牲にすれば確実にクリアできる敵を前に、誰一人犠牲にせず立ち向かい勝利したアリスを見てどう思ったか。尊敬? 感動? ……或いは、絶望? プライドを限界近くまで砕かれて自分を不要だと思いこんでいたしだきが、自分の命を利用してもらうことで皆を救うことになるならと、その殉教者になることに最後の救いを見出していた可能性は?
 全ては、想像だけだ。
 姉の心を、よるべは知らない。恐らく誰も知らない。
 観測できるのは、その後のしだきの変化だけだ。
 希望世界事件からしだきは変わった。しだきを知る誰もがそう言う。
 優しくなった、人当たりが良くなった、表情が柔らかくなった。しだきの変化を好意的に受け止めるほとんどの人間はそう評する。成績は相変わらず悪く、友達らしい友達もできてはいないようだが、いずれ、特に人間関係の方は時間が解決するだろう、という見方がほとんどだった。
 だが、よるべの感じた印象は違っていた。確かにしだきは柔かくなった。よるべに、不気味の谷から脱した笑顔を見せることもあった。でも、なんというか、それは、違った。よるべが記憶していた、中学までのしだきの笑顔とは違っていた。時間が経っているのだから変わるのも当たり前なのかもしれなかったが、そう思って納得はできなかった。しだきのそれは、意味のない笑顔に感じられた。全体の優しい雰囲気だってそうだ。捉えどころや芯、それはつまりしだきの自我といったものが感じられない優しさだった。
 しだきの得た柔かさは、まるで、腐り果てた果物を指で押した柔らかさだった。しだきには、何にも、僻みや鬱屈すらも、残っていないように見えた。決定的な事態には至らなかったはずの希望世界事件は、しだきを決定的におかしくしてしまったと思った。
 もう駄目だった。



 よるべは、しだきのようになりたくなかった。絶対に嫌だった。
 けれど、既にしだきのように弱いよるべは、親に反抗して緋森に入らないといったことはできなかった。
 入学して、そして、案の定よるべも落ちこぼれた。最初から緋森に拒否感と嫌悪感があった分、しだきよりも急速に、しだきより深刻に落ちこぼれた。特に剣の扱えなさが目立った。しだきは問題児ではあっても、修学旅行時点でトリプルビルドができる程度の構成力は備えていた。よるべは一体のビルドも満足にできなかった。屈辱だった。
 このままでは自分は姉よりもひどく歪んで、いずれ何にもなくなってしまうと、休日は一日中怯えて泣いていた。
 泣き過ぎて鼻血を垂れ流しながら、よるべは対策を考えた。思いついたのは、少しでも環境を変えること。
 緋森を辞めることはできそうにない。父が許してくれないだろう。
 ならば家出か。私が? まさか。早々に死ぬか、連れ戻されるか、不帯剣民にまで落ちるだろう。
 ならば、せめて、組を変えれば。世界の上澄みのさらにその最頂点が集まった、このクラスから出られれば。
 成績不良を理由に7組に振り分けられる、というのが一番よさそうだった。周りがみんな落伍者なら、自分もそれほど劣等感を覚えずに済むだろうし、心も少しは安定すると思えた。でも、それは無理そうだった。成績を理由に7組に行けるなら、しだきだってそうなっていてしかるべきだが、しだきは三年間を通じて1組だった。他にも、コネで1組に入った生徒は、成績が悪くても他のクラスに回されることはほとんどないようだった。よるべはしだきより成績が悪いが、それでも7組に行ける可能性は薄いと思えた。父が学校側に連絡すればもちろん可能だろうが、そんなことはあり得なかった。
 他のクラスはどうか。無理だろう。授業についていけないのは変わらないし、父が許さないのも同じだ。
 では、この案も無駄か――いや。
 もうひとつ、組が残っていた。
 0組。ビョーキクラス。介護組。退学ギリギリ、というか、退学が何らかの事情で躊躇われすらする、退学以下の生徒たちを隔離しておく学級。ある意味で、VIPの1組と同じくらい、いやそれ以上の特別性を持つ組だ。
 特別性。異常性、と言っていい。
 だが、それは、よるべにとって希望に見えた。随一の特別性を持つ0組に適格と認められることが、1組に所属する自分の特別性の枷を解決する唯一の道に感じられた。
 これしかない、と思った。そうしよう、と決めた。
 その後の学校でのよるべの振る舞いは、一貫して支離滅裂だった。壁に向かって話しかけた。別のクラスに潜り込もうとした。生徒総会で制服の廃止を訴えた。弁当を職員室で食べようとした。不純異性交遊部を作ろうとした。しだきとお揃いだった長髪を五分刈りにした。
 周囲の目は痛かった。教師の叱責は辛かった。それでも、毎日顔を合わせるしだきの姿が、よるべの行動を止めさせなかった。
 当然だが父に報告がいった。後で書斎に来いと言われた時は、父に逆らえるわけがない、やっぱりこの計画も断念してしまおう、と思った。だが、実際に書斎で問い詰められても、よるべは奇矯な振る舞いをし通した。
 呆れた父に、もう出ていけ、と言われて自室に戻りながら、よるべは自分を不思議に思っていた。これなら素直に、学校を辞めたいとお願いできたんじゃないか、とも考えたが、その自信はなかった。一度正気を見せて、要求を通すことに失敗したら、もう代案はない。それなら、このまま0組を目指した方が、いいだろう。



 馬鹿馬鹿しく時が過ぎる。
 戦闘祭がきた。
 他人の目を気にする生徒にとっては、絶好のアピールポイントだ。それはよるべにとってもそうだった。
 調べたところ、0組の生徒は、剣の構成に顕著な特徴がある。ほぼ必ず、滅奏剣か光速剣か闇黒剣を使うのだ。その剣のどれかを使えば、自分の0組らしさは格段に増すだろう。だが、それだけでは足りない。誰もが言葉を失うような、触れたくなくなるような、顔をしかめるような、そんな演出をしなければ。
 そこでよるべは、いもしないいじめられっ子を仮想して、その子への嫌がらせだけを考え、戦闘祭自体を馬鹿にした構成で参加することにした。言動の端々からも、その存在しないいじめられっ子をいたぶるような様子を見せつけた。以前映画で見た、赤外線知覚から隠れるために体に泥を塗りたくった人間のような心地で、演技にまみれた。
 もちろん負けた。生半な負け方ではなかった。勝率0割だった。それが、0組には相応しいと思えた。よるべはおおむね満足だった。
 だが、これで安心してはいけない、学年末まで、もっとアピールしなければ。首尾よく0組に入れたら、そこから動かないように、演技を続けなければ。
 もう、奇行を考えるのも実行するのも、馴染んだものだった。
 かくして、木田峰よるべの戦闘祭は終了した。



 よるべは狂いたかったのだろうか。
 よるべにそう聞けば、否定するはずだ。
 よるべからすれば、しだきは発狂していた。しだきになりたくなかった。
 それを回避するために選んだ道が、狂人クラスへの編入というのは、愚かな手段だ。だが、よるべにはそれたったひとつしか見えなかった。
 その思考自体が既に常軌を逸していたが、もちろんよるべにその自覚はなかった。狂い方を選ぶ自由すら、ろくに与えられていなかった。
 よるべはこれからも狂人のふりを続けるつもりでいる。
 狂気の水がしみ出してこないように、氷の煉瓦を積み上げる。
 いつまでだろう。
 先は見えない。だがそのことは、最近気にならなくなってきていた。


落とし物を拾うこと

 今日、道を歩いていたら、自転車に乗っていた女の人がバランスを崩して荷物を落とす場面に出くわしました。リンゴが道を転がっていったので、拾い集めて女の人に渡しました。ありがとうございます、と言われたのに対して、「あ、いえ……」ともごもごと返して、別れました。

 なんかなー。いい人ぶって気持ち悪いわ、自分。りんごを数個拾うくらい、その女の人が自分ひとりでやったって大した手間でもないだろうに。むしろ、通りすがりの人に拾われて近くにきて待たれたら、急いで荷物を積みなおして受け取らなきゃ、みたいになって迷惑だとすら言えるかもしれない。

 ……っていうかまあ、何が嫌って、この程度の親切すら、さりげなく自然な心持ちでできず、「良いことするぞ!」なんて意識して、あまつさえお礼を言ってもらうことなんかも考えに入れたうえで、じゃないと実行できない自分の卑小さ、薄汚さ、偽善っぷり、が嫌なんですけど。

 リンゴを触った手のキシキシした感じが、しばらく気持ち悪く違和感として残りました。

 でもなー。多分これ、リンゴを拾わなかったら拾わなかったで、その程度の親切すら実行できない自分の勇気のなさに自己嫌悪に陥るんだろうなあ。もうなんなのこいつ、面倒くさくて仕方ないわ。

承認欲求なんてはてなじゃ今更の話だけど

 発見したんですけど、どうやら私、人にほめてもらいたいみたいなんです。構ってちゃんだという自覚はありましたが、ほめられたがりという自覚は薄かったです。何で気付いてなかったんだよ、と思われそうですけど、中学くらいまで、もしかしたら高校でも、わざわざ口に出してほめられるのが大げさで鬱陶しいとすら思ってたんですよう。傲慢というか、不遜というか、もったいないというか。照れ臭いのもあったんですけれど、それにしたってねえ、ありがたく喜んでおけばよかったのに。今考えると、嬉しかったんでしょうけれど、割と頻繁に評価してもらえるんで(高校まではお勉強がある程度できれば評価はもらえる)、褒められなれちゃってたから、そんな傲慢な感覚を身につけちゃってたんですね。あとまあ、めっちゃナルシストだったんで、ほめられるまでもなく私は有能だと思い込んでたっていうこともある。

 でもそんなほめられ環境からはじき出されちゃって、ホメ島津じゃなくなっちゃって、そうなると俄然ほめられたくなってる自分がいるわけです。しかし、ダメ島津さんはほめられるだけのことをする力……能力だけじゃなくて気力も、ないので、ほめられないわけで。そうすると、代替品として別の物を求め始めます。たとえば、同情とか。自分の弱いところとか、悪いところとかをアピールして、それをかわいそうがってもらおうっていう手。私のほめてもらいたがりというのは、要するに自分の存在を認めてほしいということに根ざしていますから、かわいそうがって同情を買えれば、それはそれで自分の存在を認められたことになって、ある程度は満足できるんです。でも、かわいそアピールして同情を買うというのは、割と評判が悪いです。何回もやるのはリスキーだったり、さすがにあさましさを覚えたりします。

 それで、次に何をするかっていうと、今度は笑いをとろうとする。自分の駄目なところを表に出すのは変わりませんが(駄目な所しかない)、雰囲気を冗談めかす。それで笑ってもらえれば、それも自分を受容してもらえた気になるから。それに、同情を乞うよりは若干うざがられない。同じようなネタばかりで最終的には鬱陶しがられますが、それでも笑いを少しでも取れてれば、他の人を愉快な気分にできてるという妄想に浸れる。まあ、実質は、ほとんど同情から来る愛想笑いなのでたいして変わらないのですが、自分を騙す言い訳が作りやすいというメリットはある。

 しかし、雰囲気を冗談めかす、と言っても、それはそれなりに技術が必要で。あと手間もかかる。ので、面倒になってしまって私はまた、周囲からの冷たい視線やあさましさに対する慎みをかなぐり捨てて、直接弱音と愚痴を吐露するようになってますね。いやー、カッチョ悪いカッチョ悪い。島津さんなさけなーい。

 本当はほめられたい、すごーいとかよしよしとか言ってほしいのに、同情とか自己卑下の笑いなんかで承認欲求を満たすってのがもう不健康ですよね。ほめられるようなことをしさえすればいいんだ。……って、言うのは簡単だけどね。もしかしたらやるのも、人によっては簡単かもしれないけど。島津さんは勇気が足りないのよ。